点図形(点描写)は、同じ問題でも刷り方で取り組みやすさが変わります。点を狙いにくそうなら大きく、見本と書く場所を見比べにくそうなら並びを変える。慣れてきたら背景の点を外して、白紙模写へ進むこともできます。この記事では、最初の 1 枚に迷ったときの設定と、子どもの様子に合わせた変え方をまとめます。

結論(要点)

根拠: 本記事の各章。いずれも現在実装済みの機能にもとづきます。

紙面も、教材のうち。
刷る前に、その子に合わせる。

— TENZU · 紙面の考え方

親が一枚の点描写プリントに取り組む子どもの手元を見守り、次に変える設定を考える様子
FIG. 01まずは一枚。手元を見てから、次に変える設定を一つだけ選びます。

どの巻を選ぶかは、点描写プリントの選び方と使い分けが本体です。ここで扱うのは、選んだ 1 巻をどう刷るか。いちどに全部を調整する必要はありません。まず 1 枚刷って、気になったところを一つだけ変えます。

迷ったら、まずは初期設定で 1 枚

模写など平面の問題は、商品ページを開いた時点で「A4 縦・1 ページ 3 問・みほんを横に並べる・点は中・名前欄なし・背景の点あり」になっています。立体模写だけは、形を見やすくするため「A4 横・1 ページ 2 問」が初期設定です。

初めてなら、いったんこのままプレビューを見てください。子どもの手元を見てから変えるほうが、設定を先に考え込むより早く決まります。

子どもの様子次に試す刷り方
点に鉛筆を当てにくそう点を「大」にして、問題数を減らす
一枚の量が多そう1 ページ 1〜3 問に減らす
すぐ終わって、もう少し解きたそう1 ページ 4〜6 問へ増やす
点があると簡単そう背景の点を「とる」にして白紙模写へ
見本と書く場所を見比べにくそうみほんと書き込み欄の横/下を切り替える
一枚を習慣にしたい名前・日付欄を「つける」にする
同じ A4 用紙に、1 問、2 問、6 問をそれぞれ配置し、各問のお手本と空の書き込み欄を並べた三種類の点描写プリント
FIG. 021 問、2 問、6 問。どの紙面でも、お手本と書き込み欄が一問のセットです。

「点が小さくて、ねらえない」— 点を大きく、盤面を大きく

鉛筆の先が点からずれる、線を引く前に手が止まる。そんなときは、まず点そのものを大きくします。点の大きさは小・中・大の 3 段階です。選択チップの ● も、いまの用紙と問題数で印刷される直径に合わせて表示されます。

点の大きさ使いどころ
運筆がまだやわらかい時期。点を見つけること自体を助けたいとき
ふだん使いの標準
慣れてきて、細かい図形・大きな盤面に進むとき

点を大きくしても窮屈そうなら、次は 1 ページの問題数を減らします。「点が小さい」と見えて、じつは点どうしの間隔が狭い、ということもあるためです。

盤面をいちばん大きくしたいときは、1 ページ 1 問にして、みほんと書き込み欄を「下に並べる」に変えます。A4 縦のまま、初期設定でおよそ 7cm の盤面が、およそ 10cm まで広がります。1 問でも横並びのままだと紙の幅で頭打ちになるので、大きくしたいときは問題数と並びをセットで変えるのがこつです。

点の大きさは 3 段階中(初期設定)なれてきた子にふだん使いはじめての時期に1 問+下に並べると、盤面は最大3 問・横(初期設定)1 問・下に並べる
点を大きく、盤面を大きく点は小・中・大の 3 段階(大きさの比率は実物どおり)。盤面をいちばん大きく刷るなら、1 ページ 1 問+「下に並べる」。A4 縦のまま、盤面はおよそ 7cm から 10cm に広がります。

大きな紙が必要とは限りません。家庭のプリンターが A4 まででも、問題数と並びだけで盤面は大きくできます。B4・A3 は、さらに大きくしたいとき、または複数問を一枚にまとめたいときの選択肢です。

「すぐ終わる」— 1 ページの問題数を増やす

一枚がすぐ終わり、「もう少しやりたい」と言うなら、1 ページの問題数を増やします。選べるのは 1・2・3・4・6・8・10・12 問で、用紙ごとに上限があります。

用紙1 ページの問題数の上限
A46 問まで
B410 問まで
A312 問まで

ただし、問題数を増やすことと、問題そのものを難しくすることは別です。量はちょうどよいのに「点があると簡単そう」と感じたら、変える設定は問題数ではありません。次の「背景の点」です。

「点があると簡単そう」— 背景の点をとって、白紙模写へ

設定パネルの最後にある「背景の点」は、つける・とるの二択です。「とる」を選ぶと、見本と書き込み欄から点の格子が消えます。書き込み欄に残るのは、薄い枠だけ。点を手がかりに位置を確かめる模写から、何もない場所へ形を写しとる白紙模写へ、同じ 12 問のまま切り替わります。

つけるふだんの点図形みほん書き込み欄点をたよりに、位置をたしかめながら写すとる白紙模写のかたちにみほん書き込み欄何もない場所へ、形を写しとる
「とる」で、紙面はこう変わる同じ問題のまま、「とる」で点の格子が消えます。書き込み欄に残るのは薄い枠だけ。みほんの形だけを見て写す、白紙模写の紙面です。

チップひとつですが、変わり方は設定のなかでいちばん大きいと言ってよいと思います。用紙や問題数が「刷りやすさ」を変える設定だとすれば、背景の点は問題の性質そのものを変える設定です。点のある巻が、そのまま図形模写のプリントに変わる。白紙模写用の教材を買い足す必要はありません。手持ちのどの巻でも、模写のレベル体系はそのまま、点あり・点なしを行き来できます。

使い方は、少しずつで十分です。最初から一枚まるごと点なしにせず、できそうな 1 問だけ試す。むずかしければ、点ありに戻る。点は、外せる足場です。なぜ点がないと難しくなるのか、点図形と図形模写の関係は図形模写と点図形(点描写)の違いにまとめています。

なお、立体模写では「とる」にしても、かくれた辺を示す点線は残ります。形を読み取るのに必要な線だからです。

とる平面の巻みほん書き込み欄形だけを見て写すとる立体模写の巻みほん書き込み欄かくれた辺の点線は残る
平面の巻でも、立体模写の巻でも同じ「とる」でも、巻ごとの紙面はそのまま。平面の巻はみほんが形だけに、立体模写の巻はかくれた辺の点線を残したまま、書き込み欄は薄い枠だけになります。

「見比べにくそう」— みほんと書き込み欄の並びを変える

見本と写す場所のあいだで視線が迷っているようなら、並びを変えます。左右に並べると、見本を横目に確かめながら写す形。上下に並べると、上を見て下へ写す形です。

横に並べる見くらべるみほん書き込み欄横目でたしかめながら写す下に並べるみほん書き込み欄上を見て、下へ写す
みほんと書き込み欄の、ふたつの並び同じ 1 問でも、横に並べると見本を横目にたしかめる形、下に並べると上を見て下へ写す形。見比べる目の動きが変わります。

どちらが正解ということはありません。利き手で見本を隠していないか、机の上で紙を広げやすいかも含め、見比べやすいほうを選んでください。

「続けたい」「園のプリントみたいにしたい」— 名前・日付の欄をつける

名前・日付の記入欄は、タップひとつで付けられます。「がつ・にち・なまえ」の帯が紙面の上に入り、園や教室のプリントに近い佇まいになります。

がつにちなまえ「がつ・にち・なまえ」の一行A4 縦・3 問はそのまま
名前・日付の記入欄「つける」を選ぶと、問題はそのままに、紙面の上へ「がつ・にち・なまえ」の一行が入ります。日付を書いてから始める、という小さな区切りに。

欄を付けること自体が学習効果を決めるわけではありません。ただ、日付を書いてから始める、終わった紙を残しておく、という小さな区切りには使えます。まとめて刷るなら、日付は空けたままにして、その日に一枚ずつ渡す方法もあります。

印刷するときは「実際のサイズ」「100%」を基本に

TENZU のプレビューと PDF は、同じ描画データから作られます。ただし、最後にプリンター側で「用紙に合わせる」「拡大・縮小」を選ぶと、点や盤面の大きさも変わります。意図した大きさで刷るなら、印刷画面では「実際のサイズ」または「100%」を基本にしてください。

プリンターによって項目名は異なります。端が欠けるときは、無理に原寸へ固定せず、機種の印刷可能範囲に合わせて調整してください。コンビニで刷る場合は、コンビニ印刷の手順に、セブン・ファミマ・ローソン別の流れをまとめています。

タブレットに書き込むなら「A4 横・1 ページ 1 問」

TENZU のプリントは、紙に刷って鉛筆で書くことを前提に作っています。鉛筆の先が紙にひっかかる感触も、消しゴムで消して引き直す手間も、運筆の練習のうちだからです。ただ、プリンターが使えない日や、外出先で一枚だけやりたいときに、PDF をタブレットへ入れて直接書き込む使い方もできます。

そのときの設定は、用紙を「A4 横」、1 ページの問題数を「1 問」。並びは初期設定の「横に並べる」のままで大丈夫です。

A4 横の紙面は、縦横の比がタブレットの画面とほとんど同じです(A4 横がおよそ 1.41、11 インチのタブレットがおよそ 1.44)。1 問だけを刷れば、画面いっぱいにおよそ 11cm の盤面が開き、みほんと書き込み欄が横に並んだまま収まります。拡大しなくても両方を同時に見られる、というのがこの設定の狙いです。

点描写は、みほんの全体を見て、位置関係を保ったまま写す課題です。画面を拡大すれば点は狙いやすくなりますが、そのぶんみほんか書き込み欄のどちらかが画面の外へ出ます。それでは課題の性質そのものが変わってしまうので、拡大しないで済む紙面を先に用意しておく、という順番になります。

ペンは、先の細いものを

書き込みには、Apple Pencil のような先の細いペンをおすすめします。指や、先が丸くて太いタッチペンでは、格子の点をひとつだけ狙うのが難しく、運筆の練習になりにくいためです。ペンが手元にないときは、無理に画面で書かせず、印刷して鉛筆で取り組むほうが確実です。

書き込むための操作は端末によって違います。iPad なら、PDF を「ファイル」アプリに保存して開き、マークアップで書けます。追加のアプリは要りません。

端末・OS・アプリの組み合わせは数えきれないほどあるため、書き込みの操作についてはご案内しきれない場合があります。うまくいかないときは、印刷してお使いください。紙に刷って鉛筆で書くのが、この教材の本来の形です。

点描写メーカーも、同じ考え方で刷れます

TENZU には、商品のプリントと並んで、親が自分で問題を作れる「点描写メーカー」が 9 種類あります(メーカーの一覧はこちら)。この工房の紙面は、タスクごとに「答えの示し方」まで作り分けてあります。

矢印や記号は、問題の並べ方を変えると向きも追従します。答え合わせが必要なメーカーでは、問題と解答の PDF を分けてダウンロードできます。

また、移動先が枠からはみ出す問題などは、PDF にする前に警告が出ます。刷ってから気づく失敗を、刷る前に止めるためです。

メーカーも、商品プリントと同じ印刷エンジンで動きます。用紙・問題数・点の大きさなど、この記事の考え方をそのまま使えます。入口の模写メーカーは 4×4 の盤面まで、PDF の書き出しも無料です。

よくある質問

購入前に、印刷設定は試せますか?

はい。商品ページのプレビューで、用紙から背景の点まで全項目をさわれます。紙面が組み変わる様子も購入前に見られます。購入が必要なのは、PDF のダウンロードだけです。

家のプリンターが A4 までです。B4・A3 がないと使えませんか?

A4 だけで使えます。盤面を大きくしたいときは、1 ページの問題数を減らし、1 問にするなら並びを「下に並べる」へ変えてください。A4 縦のまま盤面はおよそ 10cm まで広がります。B4・A3 は「さらに大きく」「複数問をまとめて」刷りたいときの選択肢です。

スマホしかありません。印刷できますか?

できます。PDF をスマホへ保存し、家庭のプリンターアプリやコンビニ印刷のアプリへ渡せます。店頭での操作は、コンビニ印刷の手順もご覧ください。

点を大きくしたのに、印刷すると小さく見えます

印刷画面の拡大・縮小設定を確認してください。「用紙に合わせる」で縮小されると、点と盤面も小さくなります。意図した大きさを保つなら「実際のサイズ」「100%」が基本です。ただし端が欠ける機種では、印刷可能範囲に合わせて調整してください。